「主役は「市民」「企業」。人々が暮らしやすく、動きやすくなる「潤滑油」になりたい。」前例にいどむ!市役所の星 清水秀樹さん:四日市市商工農水部商工課


miehapi_shimizutop

四日市市商工農水部商工課
課付主幹・商業振興係長 清水秀樹
四日市市のオフィシャルサイトWEBサイトはこちら≫

今回のインタビューは、弊社が四日市市から受託し実施した女性企業家育成支援事業「ウーマン起業塾よっかいち2016」を担当していただいた四日市市役所商工課の清水秀樹さんです。
清水さんは大学卒業後、平成10年に四日市市役所に入所し、以来、生活環境課、農林水産課、商工課産業再生特区推進室、工業振興課、けいりん事業課、東京事務所などの部署を歴任され、様々なお仕事に取り組んでいらっしゃいます。
清水さんは「学生時代から市役所の職員になりたかった」、「市役所ほど面白い仕事はない」と言います。学生にとって決して人気が高い方とは言えない役所のお仕事になぜ夢を持たれたのでしょうか?
目からウロコが落ちる?市役所の魅力を清水さんに語っていただきました。
shimizu_img01

四日市が好きだから!

清水さんは生まれも育ちも四日市。「四日市が好きだから四日市で就職したかった」と物心ついた時から思っていたそうです。実家は兼業農家で、お祖母様がパーキンソン病のため長く介護状態にあったことから、ずっと福祉が身近にあり、「市役所で働きたい」と高校生のころには決意していたといいます。

そして、地方自治について学ぶため地元大学にすすんだあと、先輩に就職対策をリサーチするなど入念な準備活動を経て、採用人数10数名という超狭き門を突破。平成10年に四日市市役所に入所しました。

今でも、清水さんは出張やプライベートで地方を訪れると必ずその市役所に足を運び、その都市や町について調べてくるといいます。「もう完全に趣味の世界です。まだ訪れていない都道府県はあと残すところ2つだけになりました。」と、まるで公務員になるために生まれてきたような清水氏です。

 

地方自治発祥の地、イギリスを訪れて

(写真左から二人目が清水氏)

(写真左から二人目が清水氏)

無事に市役所に採用を決めた後、地方自治発祥の地であるイギリスに行ってみたくなった清水さんは、スコッチウイスキーの本場、エジンバラ市役所に電話して、視察と意見交換の場を求めます。
そこで驚かされたことは、「イギリスでは役所の職員が動くんです。日本だと市民が何か役所に聞きたいと思ったら、自分で担当窓口をあちこち探し回らなければなりませんよね。でも、イギリスでは窓口の市民のところへ担当者が動いて来てくれるんです」。

「市民のところへ動く」。イギリスで受けた衝撃は四日市市役所に務めてからも清水さんの仕事に対する原点になっています。入所してはじめて配属された生活環境課で市民と一緒にゴミの分別・リサイクルに取り組み、3年後、農林水産課では畜産農家へ実際訪れるなど市民・農家との連携に務めました。

shimizu_img03その持ち前の行動力もあり「BSE(狂牛病)が国内で初めて起こった時、真っ先にそのニュースを農家へ伝え、対策をとることができました。組合からも、こんな風に対応してくれた市役所の担当は初めてだと驚かれたほどです。」

 

市役所は仕事の総合デパート!

その行動力と実績が評価されたのか、平成15年からは商工課産業再生特区推進室に異動。そこでは今までの「規制を守る」仕事から、「新しい創造性を活かす」という全く新しいチャレンジが始まりました。

清水さんが「本当に色々なことをやらせてもらえたし、たくさんの人に出会えた。自分の力を試すチャンスにたくさん恵まれた」と話すように、商工課ではコンビナートや港湾の規制緩和、中小企業支援のために海外の研究所へ技術相談ができる協定の締結、半導体工場建設の誘致など三重県と市が一体となった産業政策や地場産業振興などを担当されました。当時は東京と四日市を頻繁に往来し、時には海外出張もあったそう。その後、けいりん事業課、シティプロモーションによる情報発信と中央省庁等の情報収集のため東京事務所駐在を経て、再び、現在の商工課にもどられました。

清水氏は「市役所ほど面白い仕事はない」と胸を張ります。「市役所では農業から商業、工業、福祉、観光まで仕事をそろえ、人事異動も多いので色々な経験ができる。仕事の総合デパートみたいなところですよ」と市役所ならではの魅力をアピールいただいた。
shimizu_img04

チャレンジ精神をもってやってほしい

冒頭で述べた「ウーマン起業塾」では、「男性にはない女性目線で企画してほしい」という清水氏の要望を受けて、起業塾としてはかなり異例な「SNSの活用方法」、「メイクアップ講座」、「話し方レッスン」といった女性ならではのニーズに訴求するテーマをたくさん盛り込み、大きな反響を呼びました。

前例やマニュアルを重視する役所が、このような異例な企画を採択した背景として、清水氏は「女性が起業する動機は男性とは異なると感じていました。税務や資金調達方法を教える従来の起業塾も大切ですが、女性が起業しやすい環境を提供したかった」と話します。

次回の起業塾では「起業を考えている人も、すでに起業してレベルアップしたい人も学べるものにしたい。そして四日市を元気にしてくれる人達の空間づくり、環境づくりをしたいと思っています。主役は『市民』、『企業』です。市役所はきっかけにしかすぎません。人々が動きやすくなるような『潤滑油』になりたいというのが私のモットーです」。

そして、若い人達に「自分も色々な経験をさせてもらえたし、上司や環境に恵まれたことが良かった。だから少々、大丈夫かな?と思うことでも、チャレンジ精神をもってやって欲しい」とメッセージを語っていただいた。清水氏にお会いして、良い意味で今までの公務員イメージを裏切られた思いがしました(笑)。

四日市市の魅力が詰まったシティプロモーションサイトをご覧ください!
yokkaichi

関連記事

ページ上部へ戻る