「京大出エリートの道を捨てて「農業がやりたい」」馬野 幸紀さん:株式会社 浅井農園


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IT コンサルタントから転身

こんなにもバラエティに富んだ経歴の人が三重にいたのだろうか?馬野幸紀さんは鳥取県出身。京都大学大学院を卒業後、大手外資系I T コンサルティング会社に入社し大企業のシステム開発プロジェクトで活躍。そのままいけば華々しいキャリアが待っていたというのに2 年ほど勤めた後、一転、「農業がやりたい」と退職します。馬野さんの故郷では親戚に農家が多かったそうで、「子どもの頃から自然のなかで、人に喜んでもらえるモノづくり“農業” がしたいという願望がひそかに強くありました」。そこで故郷にも比較的近く、気候もよい三重県で農業用センサーのベンチャー企業へ転職。さらに土日はホウレン草の栽培農家で生産管理を手伝うなど、今までと全く違う世界へ飛び込みます。その後も奈良県や岐阜県の野菜、果樹、花卉の生産・販売会社を転々。一時は年収80 万円以下で生活した時もあったり、塾講師もしたりと、とても浮き沈みの激しい人生だったようです。が、本人は「生産、販売から人事労務にいたるまで農業に関わる多くの経験を積むことができました。またコンサルタント時代は社会人マナーやプロジェクトをすすめる思考法を、塾講師では異年齢とのコミュニケーション能力を学びました。全ての経験が役立っています」と、目的意識をしっかり持っていたからこそ放浪するなかでも着実に成長してきました。

今までにない新しい組織型農業

三重県出身の奥様と結婚をした頃、農業センサー会社時代に知り合った浅井社長にその手腕を乞われて三重県の浅井農園へ入社。同社は100余年つづく緑化樹生産家から、先進的な植物工場でミニトマト生産・販売で第二創業した農業カンパニー。ここで馬野さんは研究棟ハウス建設の管理などを託されます。ゼロからのスタートでしたが、工学部出身でもある彼はオランダ製ハウスの施工調整、進行管理などを担当。そして次に取り組んだのは大規模ハウス農場(うれし野アグリ)での業務管理全般。つまり栽培にかかる一連のフローを把握し、人員調整と、スケジュール管理すること。農作業者の複雑なシフトだけでも10パターン以上用意するなど様々な経歴をもつ彼だからこそ出来た仕事といえるでしょう。彼曰く、「弊社は生産を中心に研究も販売もする組織型農業です。だからこそ、農学系だけでなく例えば工学系でも、情報系でも、さらには人文科学系の人でも活躍できるフィールドがあることを知ってほしい」と訴えます。組織化された農業企業は一般的な個人農家とはちがい、普通の一般企業と何ら変わらないとは驚きです。

モノづくりに確かな手ごたえ農業ならではの喜び

ハウスではパート従業員家族を招待して収穫祭も実施。子どもたちの楽しそうな笑顔、おいしいと喜ぶ声を聞いて「ずっとモノづくりがしたかった。そして出来上がったものをお客様から評価していただく…農業をしていて良かったと実感する瞬間です」と馬野さんは確かな手ごたえを感じているよう。最近は、自動車業界の企業と最先端技術の共同プロジェクトに取り組むなど、日本の農業未来まで考えています。ひとつの会社に収まり切らず放浪した彼が、ようやく農業で家族や地域の人々とともに活き活きと輝ける場所をここ三重で見つけたようです。

仕事人

馬野 幸紀(37 歳)
株式会社 浅井農園
2005 年 四大卒
2014 年 浅井農園入社
出身地:鳥取県
将来の夢:三重県で培った農業ビジネスモデルで故郷に貢献すること。

入社を決めた理由

  • 開発、生産、販売までできる組織型農業だったから
  • 三重県に奥様のご実家があったから

これまでの流れ

ITコンサルティング会社に入社(一部上場企業のシステム開発プロジェクトに携わる)
退職して農業大学校へ入る(その後、農業センサー会社へ転職。同時に週末農業しながら生産のイロハを学ぶ。)
農業・花卉会社、塾講師など転々(農業の仕事をひろく経験。コミュニケーション能力も磨く。)
浅井農園入社

 

株式会社 浅井農園

子どもの頃好きだった生き物や植物「農業を科学する」夢をここで叶えてほしい

ダイバーシティ経営* に取り組む研究開発型の農業カンパニー

181227-0001明治時代から植樹生産家として創業してから100 年あまり、私たちは「植物」の可能性を信じ、真っ直ぐに「正直なモノづくり」に励んで来ました。2008 年からは、ミニトマトを生産する研究開発型の農業カンパニーとして第二創業しました。独自品種の開発(川上)から、AI やロボットなど先進技術を導入した栽培・生産、流通網の構築(川下)まで手掛ける組織型農業を構築。従来の農業にはない高収益なビジネスモデル(アグリフードバリューチェーン)を実現しています。2013 年に辻製油と三井物産、弊社の共同出資によるうれし野アグリを、2018年にデンソーと合弁会社アグリッドを設立。大規模ハウスによる次世代施設園芸モデルの開発を共同で行っています。将来、このビジネスモデルを全国へ、世界へ展開し、植物の豊かさを全ての人に提供していきたい。だから、色々な国籍や能力のある人が活き活きと働ける会社にしたいと願っています。ケニア、ベルギー、中国など海外から優秀な人材がたくさん働く国際色豊かなところも弊社の特徴です。

181227-0005*ダイバーシティ経営:多様な属性の違いを活かし、個々の能力を最大限引き出すことにより、付加価値を生み出し続ける企業を目指して全社的かつ継続的に進めて行く経営上の取組(経産省注釈による)

農作業(Farm)× 科学(Science)× 経営(Business)3 つを兼ね備えたAgronomist(農学士)集団を目指す

181227-0005トマトのほかブロッコリーやキュウリ、アボカドなど花から実をつける野菜・フルーツにこだわって生産。これは、植物の刻一刻と変化する成長を楽しみたいという想いから。
浅井農園ではこの自然の変化を楽しむ農作業(Farm)と、変化を探求する科学(Science)、農業で収益をあげる経営(Business)の3 つを兼ね備えたAgronomist(農学士)集団を目指しています。求める人物像は「素直で謙虚な人」。
経験や能力というより、植物の変化を楽しむ感受性があり、チームで協力できる人がいいですね。ここで子どもの頃、好きだった生き物や植物を「科学する農業」を叶えてほしいと願っています。

181227-0005ここ30 年間に日本の農業生産人口は約1/4 に縮小しました。今後、12 年間でさらに40 万人を切ると予測されています。だからこそ今がチャンス。三重から日本の農業未来を支える、変える、そんな志をもった会社です。

代表取締役 浅井 雄一郎

会社DATA

社名 株式会社 浅井農園
勤務地 三重県津市高野尾町4951番地
電 話 059-230-1212
事業内容 農産物生産、新規農場の企画開発、農産物流通開発、育種研究、生産管理技術研究開発
設立 昭和50年1月20日
代表取締役 浅井 雄一郎
資本金 5,000万円
職員数 16名(正社員)
WEB 公式サイト

募集要項

雇用形態 正社員
初任給 200,000円~
その他手当 通勤手当、家族手当、役職手当 など
昇給 年1回
賞与 年2回
休日休暇 毎週一回+月2回休(毎月6~7日公休)、有給休暇、夏季3日、冬季3日、地域貢献活動休暇1日
勤務時間 8:00~17:30(季節によって変動)
福利厚生 各種社会保険完備
インターンシップ・会社見学情報 WEB面談後、二次選考で1日業務体験を実施しています。
随時受け付け中。弊社HP採用情報からエントリーください。

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